コラム

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フランスの最も美しい村協会会長一行小砂を訪問、美しい村連合について

フランスの最も美しい村協会会長一行小砂を訪問、美しい村連合について

フランスの美しい村協会会長ご一行が小砂を訪れました(2019年11月14日)

美玉の湯のある小砂地区は、2013年10月「日本で最も美しい村」連合に全国で50番目、栃木県で唯一加盟登録されておりますが、令和元年11月14日、フランスの最も美しい村協会のモーリス・シャベール会長(ゴルド元村長、ヴォ―クリューズ県議会議長)ご夫妻をはじめ関係者15名が、小砂地区を訪れました。

 

訪問団は栃木県と友好姉妹締結30周年の記念に栃木県を訪れましたが、「美しい村」関係のよしみから、滞在中是非とも「小砂」を訪れたいとの要望があり実現した。

 

小砂の小さな村にとっても、大変光栄なことで、特にシャベール会長はフランスの最も美しい村協会の会長を長く務め、昨年まで世界の最も美しい村連合の会長も務めておられた方で、美しい村活動に大変尽力された方で、ヨーロッパでは現在、フランスをはじめベルギー(ワロン州)、イタリア、スペインが活動加盟されており、現在スイス、ポルトガル、ドイツ(ザクセン州)、ルーマニア、ロシア、レバノンまで、加盟したく準備されている状況です。

 

ヨーロッパ以外では、カナダ(ケベック州)が加盟されており、アジアでは日本だけですが、韓国、中国、台湾も加盟を望んでいるようですが、「最も美しい村」運動の基本理念や厳しい条件に値されないと、簡単には加盟出来ないので、むしろ運動に賛同し加盟したい国が増えて来ている状況です。

 

今から37年前(1982年)にフランスのコロン・ラ・ルージュ村で発足したフランスの最も美しい村(仏:les plus beaux villages de France)は、「質の良い遺産を多く持つ田舎の小さな村の観光を促進すること」を目的に設立された協会で、「ブランドの信頼性と正当性を高めるために厳しい選考基準を設けている。

 

厳しい条件がいくつもあるが、要約すると以下の3点である。

 

  •   ①人口が2,000人を超えないこと 
  •   ②最低2つの遺産・遺跡(景観、芸術、科学、歴史の面で)があり、土地利用計画で保護のための政策が行われていること

  ③コミューン(村)の議会で同意が得られていること

 

従って、景観を破壊するような建物や設備は制限される。このことで経済発展は妨げられるが、観光の面ではプラスになるという考え方です。

 

また、認定後にも審査があり、資格が剥奪されることもある。2019年10月現在155のコミューン(加盟村)と数千の会員を有している。

 

日本では、2005年10月に北海道美瑛町長の呼びかけにより任意団体として発足。フランスの最も美しい村協会に範をとり活動。フランス同様に加盟した後、5年ごとに再審査があり、基準を満たさない場合には、資格が剥奪されることもある。

 

「日本で最も美しい村」連合の基本理念は、自然と人間の営みが長い年月をかけて作り上げた本当に美しい日本を未来に残したい、小さくてもオンリーワンの輝きを持つ日本の美しい村を残して行きたい、守って行きたいという基本理念です。

 

失ったら二度と取り戻せない日本の農山漁村の景観や環境・文化を守り、地域資源を生かしながら美しい村として自立を目指す運動を展開しております。・・・どんなに素晴らしい地域資源があっても、そこに暮らす人々がいて、その価値を認めて、応援し、支え合う人々がいなければ、守り続けることは難しいのです。地域資源を持つそれぞれの町や村が自らのふるさとに誇りを持ち、切磋琢磨しながら自立した地域づくりに取り組むことは、日本の原風景を守ることにも繋がります。

 

「日本で最も美しい村」連合は2019年10月現在64の加盟村(地域)が登録されており、美しい景観や文化を次世代に継承して行くための活動を推進しております。

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