【速報】岸田首相は9月22日、全国旅行割(全国旅行支援から名称変更)について、10月11日から開始すると発表しました。内容などの詳細の発表は、来週以降となる見込み。
このページでは、全国旅行割の詳細および県民割やGoToトラベルの変更点について随時更新し、最新情報をお届けします。
※初回投稿時点の情報を含みます。検討中の内容も含まれるため、内容は随時更新します
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全国旅行割とは?1分で分かる全国旅行支援の概要
< 1分で分かる全国旅行割の概要 >
全国旅行割とは、旅行代金の割引と地域クーポンを付与する”全国を対象とした観光需要喚起策”です。
割引内容は、旅行代金を40%割引します(1人1泊あたりの上限:交通付き8,000円、その他5,000円)。さらに、土産店や飲食店などで使用できる地域クーポンを平日3,000円分・休日1,000円分を進呈します。
実施期間は、2022年10月11日から12月下旬または1月下旬頃の実施を想定しています。
全国が対象です。参加を希望しない都道府県がある場合、その都道府県を目的地とした旅行は対象外となります。
割引を受けるには、本人確認書類などに加え、ワクチン接種歴3回接種済または PCR検査等の陰性結果の証明が必要です。
これまでは「県民割」として、県内や近隣県を割引支援の対象としていましたが、対象を全国に拡大し、遠方への旅行を促進します。
県民割から全国旅行割(全国旅行支援)に制度変更、何が変わる?
※1人泊 | 県民割(ブロック割) | 全国旅行割 |
期間 | 9月30日まで延長 | 10月11日〜12月末または1月末頃を想定 ※最繁忙期を除く |
割引率 | 旅行代金50%OFF | 旅行代金40%OFF |
割引上限 | 5,000円OFF | ・交通付き宿泊 8,000円OFF ・上記以外 5,000円OFF |
クーポン | 平日・休日共に最大2,000円分 | ・平日 3,000円分 ・休日 1,000円分 |
最大補助額 | 7,000円 | 11,000円 ※交通付き宿泊の場合 |
補助対象 | ・県民の県内旅行 ・隣接都道府県からの旅行 ・地域ブロック内の都道府県からの旅行 (※対象拡大には都道府県間の同意が必要) | ・全国の都道府県からの旅行 (※各都道府県からの申し出により、”当該都道府県を目的地とする旅行”を支援対象から除外する) |
条件 | ・ワクチン接種歴3回 または PCR検査等の陰性結果 など | ・ワクチン接種歴3回 または PCR検査等の陰性結果 など |
全国旅行割の4つの特徴とは?県民割との主な変更点
<主な変更内容>
①割引率の引き下げ…50%OFF⇒40%OFF
②交通事業者を支援(地方への観光促進)…交通付宿泊は1人1泊あたり上限8,000円に増額
③平日の利用促進(旅行分散)…地域クーポンは平日3千円、休日1千円
④対象を全国に拡大
①割引率の引き下げ
旅行代金の割引率は、50%(県民割)から40%(全国旅行割)に引き下げます。
②交通事業者を支援(地方への観光促進)
交通事業者を支援し、地方への観光を促進するため、飛行機や新幹線等の鉄道、バスなどの交通事業者と宿泊がセットになった「交通付き宿泊商品」の割引上限について、1人1泊あたり5,000円から8,000円に引き上げます。
③平日の利用促進(旅行分散)
地域クーポンについては、1人1泊あたり最大2,000円分から、平日は定額で3,000円分・休日は定額で1,000円分に変更し、平日の付与額を引き上げることで平日の利用を促進し、旅行客の分散を図ります。
今回の制度変更により、「交通付き宿泊商品」については、平日1人1泊あたり最大11,000円の補助を受けることができるようになります。
④対象を全国に拡大
支援対象については、県民割の開始当初は居住地の県内旅行に限定していましたが、⇒ 隣接都道府県からの旅行、⇒ 地域ブロック内の都道府県からの旅行(9月30日まで)、⇒ 全国の都道府県からの旅行と段階的に緩和してきました。
全国旅行割は全国が対象?対象外の都道府県も
「実施を希望しない都道府県からの申し出により、”当該都道府県を目的地とする旅行”を支援対象から除外する」(観光庁の資料より)
注意点として、全国旅行割が予定通り実施された場合でも、全ての都道府県の割引を一斉に利用できるわけでは無さそうです。
例えば、東京都から除外の申出があれば、東京都を目的地とする旅行は対象外となります。
新型コロナウイルスの感染状況によっては、対象外になる都道府県が出てくる可能性があります。
全国旅行割の平日・休日、除外期間は?
平日・休日の定義について、未だ明らかにされていませんが、宿泊を伴う旅行の場合は、次のようになる可能性が高いです。
・休日とは・・・宿泊日とその翌日の両方が”土・日・祝日”となる場合に「休日」
・平日とは・・・上記の休日以外を「平日」
日帰り旅行については、「土・日・祝日」が「休日」の扱いになるでしょう。
宿泊を伴う旅行の場合、通常の金曜日と日曜日の宿泊は「平日」扱いとなるため、人気曜日となることが想定されます。
また除外期間についても、「最繁忙期」とアナウンスされており、実施期間によっては、年末年始付近の日程は除外となる見込みです。
全国旅行割の最低利用金額は?実質黒字になる?
全国旅行割について、観光庁からの正式発表はこれからのため、決定事項ではありませんが、割引後の旅行代金が地域クーポンの付与額を下回ることがないよう(実質黒字にならないよう)、最低利用金額が設定される予定です。
・平日・・・1人1泊あたり5,000円以上
・休日・・・1人1泊あたり2,000円以上
例えば、平日の宿泊プランが1人1泊あたり平日5,000円の場合、全国旅行割の40%割引が適用で、支払額3,000円となり、地域クーポン3,000円付与(=実質0円)となるためです。
全国旅行割は子供料金も対象?
詳細の発表前のため未定ですが、全国旅行割は大人と子供と同額の取り扱いとなる見込みのため、子供料金も対象となる見込みです。
料金の発生しない乳幼児についても、旅行代金総額に含まれる可能性があるため、詳細の発表後に確認が必要です。
都道府県や自治体により、異なる可能性もあります。
新幹線や飛行機、バス旅行、高速代も対象になる?
県民割は近隣旅行を主としていたため、宿泊または日帰り旅行が主な割引支援の対象でした。
全国旅行割は、飛行機や新幹線、バスといった交通と宿泊がセットになった旅行プランも対象となり、宿泊単体商品よりも割引上限額が高く設定されています。
旅行会社が販売するダイナミックパッケージ(航空券+宿泊)であったり、バス周遊旅行、寝台列車、夜行フェリーなどが割引の対象となります。
一方で、新幹線のチケットを単体で購入した場合や、高速料金などは、割引対象外となります。
全国旅行割、今後のスケジュールについて
まもなく政府から、全国旅行割の開始について、詳細の発表がある見込みです。
その後に、準備のできた都道府県から、受付開始日や実施期間などの詳細の発表があり、準備のできた事業者から順次販売を開始すると見られます。
10月11日の開始に間に合わない都道府県や旅行事業者もあるでしょう。
全国旅行支援の統一窓口とは?
「全国旅行支援統一窓口」が7月1日に設置されました。
「全国旅行支援統一窓口」とは、各都道府県と旅行事業者の間に入り、一括して受付することにより、GoToトラベルと同様の手続きで送客が可能になります。
例えば、全国の旅行商品を取り扱う旅行事業者の場合でも、47都道府県別に申請することなく、「全国旅行支援統一窓口」に対して一括申請することで、全国旅行支援に参加する都道府県の旅行商品を販売することができます。
全国旅行割の予約・利用方法は?いつから予約できる?
旅行の申し込みは、キャンペーンに参加する”①じゃらんや楽天トラベルなどの旅行予約サイト、②旅行会社、③宿泊施設で申込することができます。全国旅行割の補助金を差し引いた金額を精算します。
利用方法についても詳細の発表前ですが、各都道府県により、内容や延長分の予約開始期間等が異なり、地域クーポンの取扱店なども異なることから、「旅行先」である都道府県が実施するキャンペーン情報へアクセスする必要があります。
これらは全国旅行割の実施が正式に決定したあと、準備のできた都道府県から情報が発表される見込みです。
9月30日までの旅行は、1人1泊につき7,000円の補助を受けることができる「県民割」(ブロック割)を利用できます。
旅行クーポンサイトでは、47都道府県の最新情報や旅行会社の販売情報を速報します。
▶県民割・全国旅行割 まとめ(対象拡大・期間延長を速報中)
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予約済みの旅行(既存予約)は、あとから割引できる?
観光庁は、予約済みの旅行について、全国旅行割の割引の事後適用を「検討中」としています。
楽天トラベルは9月4日、「全国旅行割のあとから割引適用」を発表し、旅行予約の受付を開始しています。しかしながら、割引適用については「条件が当てはまった場合」としており、全国旅行割の詳細は未だ未定です。
既存予約についても割引を事後適用できれば良いですが、既存予約の適用可否は都道府県ごとに異なります。
もし予約の取り直しが必要になる場合、事業者と利用者の双方に混乱が生まれそうです。
全国旅行割に参加予定の旅行会社・予約サイト一覧
<既存予約に後から割引適用予定サイト一覧> ※9/14時点
楽天トラベルの全国旅行割 ・あとから割引の準備を進めていると発表(9/4時点) | |
じゃらん 全国旅行割 ・あとから割引の準備を進めていると発表(9/14時点) | |
ゆこゆこの全国旅行割 ・国内宿泊 | |
ジェイトリップの全国旅行割 ・国内ツアー |
<全国旅行割の対象予定の主な旅行予約サイト・旅行会社一覧> ※9/14時点
JTBの全国旅行割 | |
るるぶトラベルの全国旅行割 | |
近畿日本ツーリストの全国旅行割 | |
日本旅行の全国旅行割 | |
HISの全国旅行割 | |
ヤフートラベル 全国旅行割 | |
一休.com 全国旅行割 | |
Relux 全国旅行割 | |
ANA 全国旅行割 | |
ジャル 全国旅行割 準備中 | |
びゅう 全国旅行割 |
全国旅行割はワクチン接種証や陰性証明を活用【検査無料】
利用には、免許証等の本人確認書類に加え、ワクチン3回接種済証または陰性結果証明の提示が必要です。
検査については、お住まいの都道府県によっては無料で受けることができる場合があるので、下記ページから検査無料化事業の情報へアクセスしてください。
▶【全国の検査無料化事業掲載】ワクチン接種済証および陰性証明について詳しく
全国旅行割と新たなGoToトラベルの違いとは?
※1人泊 | 全国旅行割 | 新たなGoToトラベル |
主体 | 各都道府県単位 | 国 |
割引率 | 旅行代金40%OFF | 旅行代金30%OFF |
割引上限 | ・交通付き宿泊8,000円 ・宿泊5,000円 ・日帰り5,000円 | ・交通付き宿泊10,000円 ・宿泊7,000円 ・日帰り3,000円 |
クーポン | ・平日3,000円 ・休日1,000円 | ・平日3,000円 ・休日1,000円 |
最大補助額 | 11,000円 | 13,000円 |
内容 | 内容や利用方法など都道府県により異なる | 全国一律ルール |
補助対象 | ・全国の都道府県からの旅行 ※各都道府県からの申し出により、”当該都道府県を目的地とする旅行”を支援対象から除外する | 全国 |
メリット・ デメリット | ・知事の判断で除外することができるため柔軟な対応ができる ・既存予約は対象外になる事例が多い | ・一部地域で感染拡大になると一斉に停止となる ・既存予約は後から割引を受けることができる |
「県民割が全国拡大すれば、もはやGoToトラベルではないか」という声をよく頂戴するので、それぞれの特徴について触れたいと思います。
斎藤大臣は6月17日、「県民割とは異なる。全国を対象とした観光需要喚起策です。」と述べています。全国旅行割は、交通事業者の割引を手厚くすることで、遠方への旅行を促進し、旅行需要の分散化を図る内容に設計していることから、県民割を”新たなGoToトラベル”に近づけた内容になっています。
「GoToトラベル」は政府が主体となって内容などの決定を行いますが、「県民割」は各都道府県が主体となって運用方法等を決定することができるため、より柔軟な対応が可能です。
「GoToトラベル」は全国一斉での実施が前提条件であったため、全国から誘客できる一方、大都市圏で感染拡大があった場合に、全国一斉停止を求められますが、「全国旅行割」は知事の判断により、その県を目的地とする旅行を対象外とすることもできるので、事業を継続することもできます。この点が大きな違いと言えます。
全国旅行割開の始まで「県民割」を実施|47都道府県別情報を速報
県民割は、1人1泊あたり最大で7,000円分(旅行代金最大5,000円割引+地域クーポン最大2,000円分)お得になるキャンペーンで、47都道府県が実施しています。
近隣県(一部、県内旅行のみ)の住民を対象としており、9月30日までの旅行が対象です。
利用方法は、じゃらん・楽天トラベルが配布するクーポンを利用したり、キャンペーンに参加する旅行会社から申し込むことができます。
都道府県が主体となって実施するため、内容は各県により異なります。詳しくは、下記ページから各都道府県の情報にアクセスしてくださいね。
☆旅行クーポンサイトでは、県民割・全国旅行割の情報を速報しています☆
▶県民割 全国まとめ(対象拡大・期間延長を速報中 )
▶県民割(ブロック割)クーポン:じゃらん|楽天トラベル|るるぶトラベル|JTB
▶全国の旅行クーポンまとめ(365日速報中)
全国旅行旅行割(全国旅行支援)の主要ニュースまとめ
全国旅行支援は「全国旅行割」に名称変更し、10月11日開始
【9月22日】岸田首相は9月22日、全国旅行支援から「全国旅行割」に名称変更し、10月11日から開始すると明らかにしました。
【9月20日】斎藤国土交通大臣は20日、「全国旅行支援については、引き続き、今後の感染状況を見極めた上で、感染状況の改善等が確認できれば、速やかに実施したいと考えている」と述べるにとどめ、具体的な開始時期については、明らかにしませんでした。
【8月25日】観光庁は県民割について、9月末までの期間延長を発表。全国旅行支援については、「感染状況の改善が確認できれば、速やかに実施する」としています。
【8月19日】観光庁の和田長官は8月19日の会見で、「全国旅行支援は全国を対象にした、しかも全国一律に需要の底上げを図るというものなので、全国の感染状況を注視しながらという考え方で、今観光庁で注視している状況だと思います。」と現在の状況を述べました。
【8月15日】斎藤国土交通大臣は8月15日、全国旅行支援の実施について、「感染状況の改善が見られれば速やかに実施する。準備はきちんと進めている。」と述べました。
【7月14日】観光庁は7月14日、感染状況が上昇傾向に転じたことを受け、全国旅行支援(全国を対象とした観光需要喚起策)の開始延期を決定しました。県民割を8月末まで延長します。斎藤国土交通大臣は、「感染状況の改善が見られれば速やかに実施する」と述べました。
【7月12日】斎藤国土交通大臣は12日、「今週開催される厚労省の専門家会議の見解を踏まえて判断したい」と述べました。全国旅行支援を検討し、県民割を8月末まで延長・継続する方針です。
【7月6日】木原官房副長官は7月6日の会見で、「総合的に見極めた上で、7月前半に適切に判断したい」と述べました。政府は、新型コロナの新規感染者数が急増していることから、開始を延期する方向で調整に入りました。延期した場合は、県民割を7月15日以降も継続する方針です。参院選後の7月11日〜7月15日頃に、正式発表がある見通しです。
【7月1日】木原官房副長官は7月1日の会見で、感染状況が拡大傾向に転じたことから、「もう少し感染状況を見守りたい」と延べました。政府は当初、1日に詳細を発表し、11日から開始する方向で調整していました。
全国旅行支援を9月に開始する可能性も
【8月25日】斎藤国土交通大臣は26日、「全国旅行支援を9月末までしないというわけではなく、全国旅行支援が開始される状況になれば、県民割をストップして、全国旅行支援に実施する」と延べました。
全国旅行支援はいつから、いつまで?
【9月13日】共同通信は9月13日、「全国旅行支援は9月下旬から実施し、年末まで継続する案が浮上している」と報じました。(共同通信)
旅行関連業界が全国旅行支援を要望
【7月7日】日本旅行業協会の高橋会長は7日、今年のGWに人流が増えても感染拡大が起こらなかったとし、「全国旅行支援が延期や中止となった場合は、旅行が感染拡大に直結しているという印象を与えかねない。」と危機感を示しました。また「旅行マーケットが正常化するまで、公的支援を止めないことが重要である」と述べました。ANAホールディングスの芝田社長も「早期実現を期待している」と述べ、全国旅行支援の早期実施を要望しました。
全国旅行支援の延期をした理由
【7月20日】観光庁の和田長官は7月20日の会見で、「旅行自体は感染拡大に直結していると認識はもってない」との認識を示しました。全国旅行支援を延期した理由について、「厚労省の専門家会議で、全ての県で感染が急拡大し、今後の状況を注視していく必要があるとされました。全国的に感染が急拡大していたため、観光需要を全国一律にする施策の開始は見送った。」と述べました。
全国旅行支援統一窓口を設置
【7月1日】全国旅行支援の統一窓口を設置しました。旅行事業者と都道府県の間に入り、申請業務等を一括して受付します。
旅行クーポンサイトのメディア掲載情報
【6月19日】週刊女性PRIME “「全国旅行支援」がスタート! “実質0円”で旅行ができる裏ワザと「Go Toトラベル」との違い」“(2022年6月19日)で、当サイト管理人の宮内が取材を受け、紹介されました。